加齢臭

今年の春に40歳になった旦那さん。

その頃からだろうか。

 

ニオイがキツイ。

激クサ。

 

不思議なのは、リモートや休日で家に1日いる時は気にならない。

出勤日で都内の職場まで行き、帰ってきた時がひどい。

ちなみに夜にお風呂に入ってても、朝はシャワーを浴びて人一倍気をつけている。

彼はメンタル弱男君なので、久しぶりの満員電車といまだに友達のできない職場にかなりのストレスを抱えているのだろう。

40歳になって、ストレスを与えると何かを分泌するようになったのだと思う。スカンク的な。

 

 

私はとても鼻がいい。

竈門炭治郎ばりに。

だからなのか、そんな激クサになって帰ってきた彼に優しくするとこができない。

小さな声で「おかえりー…」と言うのがやっとだ。

そして彼がお風呂に入って歯磨きをした途端、

「今日ね、会社でね、こんな事があってね…。」

「今日ね、〇〇さんとランチでこんなお店に行ってね…。」

「今日ね、〇〇(息子)がね、こんな事があってね…。」

と楽しげに話し始める。

ツンデレでは済まされない。

彼から見たらサイコパスだろう。

 

とりあえず、帰ってきたらすぐにお風呂をすすめたり、無理だったら玄関でアルコールを吹き付けてみたけど、怪訝な顔をされるだけだった。 

きっと繊細な彼は少し傷ついているだろう。

 

子会社に移動になっても都会で頑張っているのに。

同期はどんどん役職につく中、いまだにNO役職で頑張っているのに。

入社2年目の後輩に少し注意しただけでTwitterに悪口書かれても頑張っているのに。

同じ部署の女子達に社内チャットで悪口言われてても頑張っているのに。(彼以外全員女子。)

思春期の息子にベタベタして「パパうざい!」と言われても頑張っているのに。

ゴミ出し、猫のトイレ掃除、洗濯、洗い物…家事もたくさん協力してくれているのに。

結婚して15年、一度もおならをしたことがないのに。(私はする。

こんなおばさんになってしまった私をいまだに〇〇ちゃんと呼んでくれるのに。

旦那さんは家族のために頑張ってくれいるだけなのだ。

 

 

 

そして気になったのが、職場などで同じように思われてるのでは…ということ。

もし職場でも激クサなまま気づかずに過ごしていれば、またTwitterに書かれてしまう。

なんなら『ドリアン』とあだ名をつけられてしまう。

これは、奥さんである私がなんとかしなければいけない。

 

まずは、彼の意見を求めようと思った。

ただ彼は、なにか意見を求めると質問で返してくる男なので…、

(例①)「今日ごはんどこで食べる?」

    「〇〇ちゃん何食べたい?」

(例②)「このニュースどう思った?」

    「〇〇ちゃんはどう思った?」

いつも2択で聞くようにしている。

 

だから今回の件も2択にして聞いてみた。

 

「もし自分が鼻がもげるほど臭かったとして、『ものすごく臭いからどうにかした方がいいよ』って教えてもらうのと、『ものすごく臭いな』って思われながらなにも言われずに影で“ドリアン”とかあだ名つけて悪口言われちゃうのだったらどっちがいい?」

 

旦那さんは、ひとこと。

「なんだか死にたくなっちゃったよ…。」

 

 

どうやらまた彼を傷つけてしまったようです。