平凡BOYが大学生になるまで⑤の続き
9. 息子にとっての大学受験
~勝手に親単科~
せっかくなので息子にインタビューしてみました。
まずは『親単科』のあのグラフ。
・・・へー。
小学校が楽しかったのね~。
中2の時のクラスが合わなくて悩んでたよね…。
高校受験はショックを受けてたよね…。
大学受験メンタル病んで学校休みがちだったよね…。
とにかく今は楽しいってことなのね!
Q1反抗期はありましたか?
高校受験と大学受験の時期だけあった。
Q2幼少期どんな子供でしたか?
落ち着きも集中力もない子供。
空気も読めなかった。
Q3自分の強みはなんだと思いますか?
自己肯定感の高さ。
小学校の時は自分に自信がない時期もあったけど、中学・高校で『クラスの3〜4番手』の成績でいられたことで少しずつ自信がついた。
それくらいの立ち位置?が、プレッシャーもなく自分のペースで頑張れて、心地よかった。
Q4大学受験の感想
まあまあしんどかった。
共通テスト対策に追われて、定期テストのための勉強をしなくなったので高3は酷い点数だった。
それが戦略だと思ってやっていたけど、実は酷い点数のテストを見るたびメンタルやられてた。
自分にはこれをまたやる浪人は無理だと思う。
~息子の合格体験記~
息子が書いた合格体験記を載せさせてもらいました。
高校入学後、大学受験は私にとって漠然としたものでした。そのため、高校2年生で進路を決める時期になっても、自分の興味のある分野がはっきりせず、なかなか進路を決定することができませんでした。とりあえず理系の学部を志望してはみたものの、理学部や工学部に進学する自分の姿がイメージできず、大学進学そのものを躊躇する気持ちもありました。
そうした中、知り合いの中学生に勉強を教える機会がありました。実際に人に教えるというのは想像以上に難しく、自分の力不足を痛感しました。ただ、それ以上に理解してもらえた時の達成感が大きく、とてもやりがいを感じました。この経験を通して、「教育学部で数学について学びたい」と明確に考えるようになり、自分の中で目標が定まりました。そこから、ようやく私の受験勉強が本格的にスタートしました。
受験勉強を進める中で、私が大事だと感じたことは三つあります。
一つ目は、学校の授業を大切にすることです。授業をしっかり聞き、理解し、定期テストでアウトプットすることで、学んだ内容を定着させることができました。学校の授業を真剣に受けることこそが、すべての原点であると実感しています。
二つ目は、基礎の徹底です。国公立大学を志望する場合、共通テストを受ける必要があり、その対策には基礎の力が不可欠です。しかし、基礎を徹底することは思っていた以上に難しいものでした。基礎レベルの問題ばかり解いていると、次第に飽きが来てしまい、「わかる」ことを「できる」と錯覚してしまうことがありました。その結果、惰性で勉強を続けるようになり、つい難しい参考書に手を出して、それを解いている自分に満足してしまうこともありました。自分のそうした性格を改め、基礎を地道に積み上げることで、模試の結果も少しずつ上昇していきました。
三つ目は、戦略を立てることです。私は「教員になるなら国公立大学」という方針があったため、受験勉強はほとんど共通テスト対策にあてました。理科は基礎科目を選択し、二次試験では得意科目である数学のみで受験できる大学を選びました。共通テスト対策に時間を割いたため、私立大学の併願校の結果はあまり良いとは言えませんでしたが、第一志望の国立大学に合格することができたため、結果的に戦略は成功だったと考えています。
最後に、これから大学受験に挑む皆さんへ。
勉強が思うように進まなかったり、模試の結果が振るわず不安になったり、「勉強しなさい」と言われてイライラしたりすることもあると思います。受験勉強は常にポジティブに捉えられるものではありません。そんな時こそ、自分の努力を俯瞰して見つめ、小さな達成をしっかりと認識し、自分を褒めてあげてください。「今日はスクールバスの中で単語を覚えられた」「今日は休み時間に参考書を1ページ進められた」そんな小さな積み重ねが、やがて大きな財産になります。
そして、他人と比べるのではなく、昨日の自分と比べるようにしてください。
皆さんの進路が望む形になることを、心から応援しています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
10. 最後に
このブログを書くにあたって、いままでの通知表や連絡帳を見返してみた。
そこに私は『自信をつけてほしい』と書いていた。
なんでもいいから自信につながるなにかがあって、
『自分の力を信じられる子になってほしい。』
と思っていた。
そのためなら、いくらでも支えて、背中を押した。
そうして増えていったできること。
息子はきっと『自分の力で手に入れてきた』と思っているけど、それでいいんだと思っている。
息子は2度目の妊娠で我が家に来てくれた子。
最初に願ったのは元気に産まれてくれることだけ。
それなのに願うことはどんどん増えるばかり。
そして、今願うことは、
心も体も健康でいてほしい。
すてきな仲間に囲まれていてほしい。
いずれ精神的にも物理的にも自立してほしい。
ということ。
そして、いつかは自分のいちばん大切な『コミュニティ』を見つけて我が家を卒業していってほしいな...。
~おわり~