三者面談

 

去年、クラスの雰囲気が合わず不登校になりかけた息子。

今年のクラスは、いい意味で大人しい子が多くて居心地がいいらしい。

仲のよい友達もできて、『友達への愛』が爆発している。

“ディスコード?”というのを使って、仲良しの5人組とずーっとおしゃべり。

ゲームの時も勉強中でも。

家の中でも、塾の行き返りの車の中でも。

「ごはんできたよー」とか

「お風呂わいたよー」とか

「宿題終わらせなー」とか

「ゲームそろそろやめなよー💢」とか

「早く寝なさいよー💢💢」とか

私が話すこと全部丸聞こえ。

気軽にオナラもできない。

 

この間は

「〇〇(息子)の母ちゃんってうるさいよなー!」

って悪口言われてるのを聞いてしまった。

逆にみんなよく怒られないね…。

 

とりあえず、嫌がらせて大きな声で歌ったりしようと思う。

 

 

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そんなわけで、息子の進路希望が

『とにかく友達と同じ学校に行きたい!』

になってしまっている。

去年まで、公立ならここ!私立ならここ!って決めていたのに…。

全てナシになり、

「〇〇君が、H学園はめっちゃきれいで制服も新しいデザインだって!」

「〇〇君が、TK高校受けるから僕も公立そこにしようかな!」

とか…。

 

 

そんなこんなで、中3の初めての3者面談。

『今の中学校は進路指導はしない!』

と聞いていたこともあり。

息子の学校での様子が聞ければいいかな…くらいの気持ちで挑んでみた。

 

息子には、

「先生から志望校を聞かれたら自分で答えなさい。ただ何度も話しているように“友達が受けるから”という理由はよくないから、自分で思った志望校のいいところを理由として先生に伝えてみたら?」

と事前に話した。

 

今年の担任の先生は、息子が1年生の時から数学を担当してくれている先生。

20代後半?30代前半?の男の先生で、お母さんからの評判がいい。

3年生になってからの保護者会に出られていないので私は初対面。

でも、クラスのお便りのきめ細やかさ、体育祭での一生懸命な様子から、

『きっと優しくて、生徒思いの先生なんだろうな。』

という印象。

 

 

・・・結果、とっても素敵な先生でした。

 

 

たまたまなのか廊下で待っててくれて、

『こんにちは!今日はよろしくお願いします!』

とさわやかに挨拶。

面談が始まると、最初は息子のことだけ見て

『学校生活のこと』『息子が望む進路』

について色々聞いてくれて。

答えるのが遅い息子のことも忍耐強く待ってくれて。

 

今時点での希望の高校を聞かれて

「…〇〇君が受けるから僕もTK高校受けます。」(母ビックリ!)

と息子が言うと、

「“〇〇君が受けるから”って理由は絶対ダメだよ!!」

と真剣に話してくれて。

 

とにかく生徒ときちんと話をしてから保護者の意見を聞く、というのが初めてだった。

 

 

私の思いとして先生に伝えたことは…。

最終的には息子が楽しく有意義に高校生活を送れればいいと思っていて、公立だろうと私立だろうとどちらでも構わない。(経済的な面は置いといて)

ただ、せっかく受験するなら一生懸命取り組んでほしいと思っている。

私立の単願にすれば、内申だけでもう確約を貰えてしまい肩の荷が下りるだろう。

でも、息子が将来社会に出ることを考えると、公立を受験してギリギリまで一生懸命勉強する経験がきっと糧になるのでは…と考えている。

その為、我が家では『公立受験&私立は併願で受験』を希望する。

…みたいな感じで。

 

 

15分の予定のところ、最後だったこともあり1時間程かけて

「第一志望はK高校にしよう!」

と話してくれて。

(今のところ合格圏じゃないのに)

学校の先生がそんな話をしてくれるなんて…。

通知表も、他の教科のアドバイスまでくれて。

体育は、どうしたら『万年3』から脱却できるか悩んでくれて。

数学で今回初めて『4』をつけたのも、すごく悩んでのことだったとか。

今年度から通知表が変わり、3項目になったことも原因らしい。

ほんとは機械的にそうなったのだろうけど、その言葉が嬉しかった。

 

数学のワークもこの3年間、途中式をほとんど書かずに答えだけ書いて出していることも、ずっと気になっていたので聞いてみた。

「多分〇〇君(息子)なら、ここの部分をを頭の中で導き出して、大事なこの部分だけ書いて説いてるんだなってわかるので…。」

との、お言葉。

うちの子だけじゃなく他の生徒さんのこともわかっているんだろうな…。

 

 

クラスで息子が楽しそうに過ごせていることも聞けたし、中学校生活最後の年の先生がよい先生でよかった。