プロ意識

私はブログをほぼスタバで書いている。

家だと息子や猫に邪魔されるし、一気に書きたいので。

(じゃないと、忘れちゃう。)

 

主に、息子の塾の送迎の待ち時間。

たいてい、家に帰らずにスタバに行く。

ブログを書かずに、併設されている本屋さんで本を読んだり、持ち帰った仕事をすることもあるのだけど。

 

なぜスタバなのか。

理由は色々あるけど。

Wi-Fiが使える…とか。

静かに過ごすお客さんが多い…とか。

コーヒーがまあまあおいしい…とか。

 

でも、一番は『店員さんの感じがいい』につきる。

アルバイトなのに『プロ意識』を感じる人が多い。

私は『プロ意識』のある人が大好きだ。

 

 

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 ちなみに私の考える『プロ意識』なんて鼻クソレベルだ。

 

「見ればわかる」と思わせない、素材とかの話ができるショップ店員さんだったり。

他社の商品も勉強した上で自社の商品のことを説明できるメーカーの人だったり。

書類依頼を頼むと、その先まで読み他の書類も準備してくれる事務さんだったり。

相手に合わせて話す速度から、言葉選びまで変えられる営業マンだったり。

 

40代のおばさんが、広瀬すずのスクショ見せて

「これにして下さい。」

と言っても、果敢に挑んでくれる美容師さんだったり。

「最近流行りのシースルーバングにして下さい。」

と言っても、果敢に挑んでくれる美容師さんだったり。

「くすんだ感じで艶がある感じ(無茶苦茶)にカラーリングして下さい。」

と言っても、果敢に挑んでくれる美容師さんだったり。

 

いつもの美容師さんが体調崩していて、ホットペッパービューティーで初めて予約して行ったオープンしたばかりのお店のかわいらしい女性の美容師さん。

全部「はい。(^-^)」って答えてくれた。

 

いっそ「片桐はいりじゃなくて?」ってツッコんで欲しかった。

いっそ「くすみか艶かどっちだよ!」ってツッコんで欲しかった。

 

私を担当してくれた美容師さんは『プロ意識』のかたまりだった。

最後まで私をシースルーバングの広瀬すずにしようとしてくれた。

きっちり揃えられた襟足を合わせ鏡で見せて

「いかがでしょうか?」

と言った。

「シースルーバングはオイルで濡れ感出すといいですよ!」

とアドバイスまでくれた。

私は彼女のやり切った感にすっかり「ちょっとだけ歳をとった広瀬すず」になれた気になってお礼を言って店を出た。

 

 

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と、いうわけで、スタバなう。

レジで「ゆずシトラスティー」を頼んだ。

「ご一緒に甘いものはいかがですか?」

と聞かれるかと思ったが何も聞かれなかった。

「今日はあっさり系の店員さんなのかな?」

と思った。

 

千円出しておつりを待っていると、おもむろに、

「ゆずシトラスティーおいしいですよね。」

と話しかけられた。

あらためて店員さんの顔を見るとさわやかイケメン。

仕事モードにしないと、こんな子とは話ができないので急いでチェンジ。

「そうですね。さっぱりしたい時はいいですよね。」

と返した。

「わかります!僕も大好きなんです。」

「(かわいい…。)」

危うく心の声が漏れそうになる。

「ちなみに無料で茶葉が変えられるんですけど、アールグレイもおいしいんです!」

「じゃあ次はそれを注文してみますね。」

と終わった。

そして待っていると、レジのイケメンボーイが私のドリンクを作ってる人に、

「これ、僕が作ります。」

と言って作り出した。

そしてトレイに私が頼んだゆずシトラスティーと、小さなカップにおすすめのアールグレイバージョンを用意してくれた。

「これ、僕が好きなのなんでよかったら飲んでみて下さい。」

って、笑顔のイケメンボーイ。

 

・・・愛の告白かな。(違います)

 

 

もう、お仕事モードも忘れ、ドキドキしすぎてお礼しか言えず、なんとか窓際の席へ。

なんだか、ほっぺたも熱くなった。

「やだ❤私ってばどんな顔してるのよっ!」

って。窓ガラスに映る自分を見た。

そこには、この間45歳になった前髪が湿気った感じのおばさんがいた。

夜の窓ガラスは想像以上の現実を突きつける。

よくこんな湿気った片桐はいりに優しくできたな・・・。

・・・危うく勘違いするとこだった。

 

 

さわやかイケメンボーイよ、君の『プロ意識』はすごい!