私が20代の頃、職場に来ていた『保険屋のおばちゃん』は、
「社会人になったんだから1千万の保険に入りなさいよ!」
「結婚したんだから3千万の保険に入りなさいよ!」
「子供が産まれたんだから5千万の保険に入りなさいよ!」
と、なんの根拠もなく生命保険をすすめていた。
同じ仕事をするようになってみて。
令和の時代、こんなやり方ではすぐにクビになる。
今は、お客様が保険を検討したら、まずライフプランを聞く。
それぞれの家庭で保険のかたちは違うから。
収入はどれくらいあるのか、持ち家があるのか、会社員(厚生年金)なのか、個人事業主(国民年金)なのか。
奥様は専業主婦なのか、扶養で働いてるのか、正社員なのか。
さらに、私はご夫婦の関係性(パワーバランス)、趣味へのお金のかけ方、実家との繋がり、ものの考え方・・・なども聞く。
なぜなら『もしも』の時に、その人にとってどれだけのお金が必要となるか…を試算して、毎月の収入から保険に充てられる金額を考える為。
例えば、その家のお父さんがある日事故で亡くなってしまった時。
まずは生活費が必要となる。
残された家族が3食食べて。
毎日きちんとお風呂に入り。
着るものがきちんとあって。
それだけでも月に10万以上はかかる。
子供が0歳だったとして、成人するまでの20年で2400万。
購入した家があれば、住宅ローンはなくなることが多いけど、賃貸なら住宅費がかかる。
『そんな時は実家にお世話になる』という人もいるが、それができない人もいる。
遺族年金もあるけど、思ってるほどの金額ではない。
国民年金なら、さらに少ない。
例えばお父さんがその事故で一命をとりとめて、車椅子生活になって今までの仕事ができなくなってしまったら。
住宅ローンは払い続けて、介護費用がさらにかかるかもしれない。
『貯金が5千万あります!』って人なら保険は必要ないだろう。
たいてい『お父さんのもしもの時』の話になると、嫌な空気になる。
誰だって考えたくない話だから。
そんな空気を変えてくれるのが教育費の話。
保険金として試算する保障額には教育費を組み込む必要があるから。
子供1人につき、1千万円必要と言われている。
お子さんがいる家庭なら、子供の話に時間をかける。
同じお金の話でも、
「子供のためならなんとか頑張ろう!」
って笑顔になるから不思議。
子供の未来の話はみんなを笑顔にする。
子供の育て方は人それぞれで。
とりあえず高校まで。わざわざ塾に行かなくても行ける高校に行けばいい。
今やっているスポーツを頑張らせてその道を極めてほしい。
とりあえず大学まで。子供が行ける“大学”と名のつくところに行かせてあげたい。
大学は行かせてあげたいが、学費が大変だから国立大学目指して頑張らせたい。
大学は有名私立大学に行かせたい。付属高校・・・なんなら中学受験させたい。
どんな育て方でも、全てがすばらしいことだと思う。
なぜこんなことをブログにしたのか。
保険の話がしたかったわけではない。
私立高校の説明会に行き、資料を貰ったことで『教育費』について考えた。
あまり考えたくないお金の話。
子育てブログとしては、残しておきたいな・・・と思ったから。
次に続きます。