誕生日と節分

 

先日、息子15歳の誕生日を迎えました。

健やかに大きくなってくれてありがとう。

 

『ケーキ大好き!』ってタイプじゃないのでショートケーキでお祝い。

 

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みんなでケーキを食べてたら息子が、

「節分の時に思い出したんだけど、あれってアプリだったんだね。」

(節分が近い日だったので)

とつぶやき、『?』となる父と母。

 

しばらく考え、↓これのことだとわかる。

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怒ったり叱ったりが苦手だった父と母。

小学校に入るまでは、息子に怒ることもなく…。

ちょっとしたことなら、

「怒るほどのことか?」

と思っていた。

まして、朝から暗くなるまで保育園にいて一緒にいられる時間が短い。

そんな大事な時間は笑顔で過ごしたい。

それでも、小さな息子(&姪っ子)に手を焼いたりすることがあった。

そんな時にお世話になったのがこのアプリ。

 

 

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息子3歳。2月の中頃。

この日は風がとても強かった。

7時半頃買い物を済ませ、マンションのエントランスのポストから郵便物を取っていると、

「ママ、抱っこ〜。」

という息子。

片手に5キロの買い物袋、片手に5キロの仕事かばん。

「家に入ったら抱っこしてあげるね!がんばろ!!」

と言うと、

「ヤダ。ここ・・・(足を指さして)、痛い・・・。」

と平気で嘘をつく。

(え〜。さっきスーパーでめっちゃ走ってたじゃん。)

と、思いながらふとエントランスの床を見ると、強風で木の枝や葉っぱがたくさん。

その場の空気を変えたくて、

「こ、これは・・・。」

シリアスな感じで呟いてみた。

 

すると息子が思わぬ反応で。

「えっ、もしや(か)して・・・。鬼?」

「鬼・・・ちた(来た)?」

振り返ると、内股で両手を口に当てて、ビビった時のフジモンみたいになっていた。

私は、吹き出しそうになるのを我慢して、

「鬼?・・・鬼ってなんなの?」

と息子に聞いてみた。

「ちのう、保育園、鬼、ちた(来た)・・・。」

「悪い子、・・・食べる。」

恐怖でカタコトになる。

 

・・・知ってる。

先生に写真見せてもらったから。

ちのう(昨日)ではないけど。

全身赤タイツで、手作りの鬼のお面をつけた園長先生に、泣き叫びなから逃げまくる子供達。

逃げ遅れて捕まる息子(笑)。

先生と大笑い。

 

 

そんなこともあって、木の枝を見てから急にいい子になる息子。

郵便物を持ってくれる。

エレベーターのボタンも押してくれる。

でも恐いのか、

「ママっ!(先に)出て!!」

と私のお尻をギュウギュウ押して、親をおとりにする。

家に入っても食事からお風呂など全てがスムーズで、『鬼』は我が家の救世主になった。

 

 

時を同じくして旦那さんは、『鬼から電話』のアプリを同僚から聞いて入れていた。

ただ、かわいそうで使えない。

そんなわけで『鬼から電話』は親を怒るためのアイテムになる。

・・・建て前では。

 

脱いだ服がそのままの旦那さんに『鬼から電話』。

ゲームばかりする旦那さんに『鬼から電話』。

野菜をあまり食べない私に『鬼から電話』。

甘いものばかり食べる私に『鬼から電話』。

 

ちなみに、こんな鬼から電話がくる。

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着信音と共に画面に現れ、怒ってくれる。

 

 

電話が来るたびに、震え上がる演技をしてアプリの鬼に謝る両親。

息子は恐怖で、

「パパっ!謝って(泣)早くっ!謝って!!」

と半泣きで叫ぶ。

 

その後は、しばらくよい子に。

 

 

 

 

ちなみに、姪っ子も同じ目に。

保育園のお迎えを頼まれることも多く、2人を後部座席に乗せて移動すると、だいたいケンカになる。

私「ラムネあるから食べな〜」

姪「わたしイチゴ!」

息「ママ、ぶとう!ある?」

私「あ、一個だけあった!よかったね!!」

姪「・・・私もぶどうがいい。」

私「一個しかないからジャンケンする?」

息「(負けるから)ヤダ!」

と言って手から離さない。

姪「これ、私のだよ!!」

…こんな感じで小競り合いに。

だんだんヒートアップして殴り合い。

運転してて危ないったらない。

 

そんな時は、

「あれ?車が家と反対方向に進んじゃう!」

「車が言うこときかない!!」

と、いいながら近所の林に向かう。

この時点で2人は真顔。

着いたら車を止めて『鬼から電話』。

私が怒られる。

「ごめんなさい!ぶとうのラムネひとつしか用意しなくてごめんなさい!ひとつのラムネを譲り合えるような子に育てなくてごめんなさい!」

と、半泣き風に謝る。

すると子供達、

息「ぶどう、あげる〜(泣)」

姪「〇〇君、食べてい〜よ〜(大泣き)」

と譲り合い。

 

鬼、すごい。

 

Sっ気の強めな私は、子供の泣き顔がかわいくてしばらくやめられなかった。

母からは

「トラウマになるからやめなさい!」

って怒られたけど。

ほんと、かわいかったな・・・。

 

 

15歳になった息子に

「トラウマにならなかった?」

と聞いてみた。

 

「なるわけないっしょ。よゆー(笑)」

って、ほんまかいな。